守ると決めたんだ、あの日から。
なのに、今目の前に居る彼は
またあの日のように泣いていた。
どうしてあげたら良いのか、
考えても考えてもわからないで居た、今まで。
傍に居てあげれば良いのか
話を聞いてあげればいいのか
何もしない方がいいのか
わからないまま過ごしてきてしまった。
考えてる、なんて言って
その場その場で、乗り切って
それでいて、自分の都合の良いようにしてただけ。
結局、目の前に居る彼に嫌われるのが怖かっただけ
何も守れてなど…救えてなどいなかった。
どうしていいのかはわからない
だから、ひたすら傍に居た
それでは駄目なのだろう
ちゃんと正面から向かい合えば良かったんだ
「貴方が泣かないために、私には何が出来ますか…?」
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