初恋の相手は居なくなってしまった。 元々、願いの叶うような相手ではなかったし、 本当に、小さいときの事だから本気だったわけでもない。 恋、と言うよりかは憧れだったのかもしれない。 こんな素敵な人を、いつか自分も幸せにしてあげたいと。 こんな幸せな二人になりたいと、 子供目線の自分は二人を見上げていた。 二人の幸せだった、暖かな庭は何処へ行ってしまったんだろう。 あんなに幸せそうだったのに…。